校長挨拶

 

  日本は,明治維新以来いち早く科学技術の重要性に気づき,驚異的な成長を遂げ,1980年代にはJapan as No.1と言われるほど成長した科学技術立国です。長野県でも早くから製糸業が発展し,戦後,諏訪・岡谷地区では,腕時計,カメラ,オルゴール等の精密機器が発達し東洋のスイスと称されています。また,県内各地で電気・電子,生産用機械,輸送機械等の多くの分野の製造業が発展し,長野県は“ものづくり県”と言われています。しかしながら現在は新興国の発展に押され,製造業の多くの分野で苦戦を強いられています。この現状を打破するためには,改めて国際競争力のある付加価値の高い製品づくりが求められ,実践技術を身につけた優秀な人材を育成することが重要です。

  本校は2年間で専門分野の基礎的理論と最新で充実した実験・実習設備で実践的技術力が自然に身につくカリキュラムを提供しています。教育の特徴は,「徹底した少人数のものづくり教育」であり,カリキュラム,実習設備は他の4年制理工系学部と比べても引けを取らないものです。本校の教育は次に掲げる3つの特色を持っています。

  1. 少人数単位の教育
  2. 企業において即戦力となれる実践的な技術を身につける教育
  3. AI(人口知能),IoT(モノのインターネット)等のデジタル技術の進展に柔軟に対応できるための基礎教育

  これまでの卒業生は 2,000名を超え,その多くが県内企業に就職して高度な実践技術者として活躍し,高く評価されています。今日,企業は製品の付加価値と競争力を高めるために,技術力,問題解決能力,コミュニケーション能力を持った人材を求めています。本校での教員と学生との密度の濃い2年間は,これらの能力を大きく育てることに繋がっています。教員の研究分野は,ものづくりに直結するテーマを中心に地域の企業との共同研究も活発に行い,その成果を学生の教育に還元しています。卒業後,更に高度な研究開発能力やマネジメント力を身につけるため,県内の大学への編入学の道も開かれています。

  本校のある塩田平には,長野大学,上田女子短期大学の高等教育機関のほか,上田リサーチパーク内にマルチメディア情報センターや各企業の研究拠点が立地しています。また近くには自然運動公園やいにしえの丘公園など,恵まれた自然環境があります。ぜひこの豊かな文化・自然環境の中で大きく成長しましょう。