校長挨拶
校長  岡本 正行

 日本は明治維新以来、いち早く科学技術の重要性に気づき、驚異的な成長を遂げて来ました。 1980年代にはJapan as No.1と言われるほどまでに成長した代表的な科学技術立国です。 しかしながら現在は新興国の発展に押され、製造業の多くの分野で苦戦を強いられています。 この現状を打破するためには、あらためて国際競争力のある付加価値の高い製品づくりが求められています。

 本校は二年間で専門分野の基礎的理論と技術を系統的に学び、これを基にした実践的な力がつくようカリキュラムを準備し、実験・実習のための充実した設備を整えております。 本校のカリキュラム、実習設備は他の四年制理工系大学と比べても引けを取らないものです。 本校の教育の特長は、「徹底した少人数のものづくり教育」にあり、次のような教育を行っています。

 (1)個別指導を重視した少人数単位の教育、
 (2)企業において即戦力となれる実践的な技術を身につける教育、
 (3)企業が必要としている先端技術を身につける教育、
 (4)将来の技術変化に柔軟に対応できるための基礎教育。

 これまでの卒業生は1500人を超え、その多くが県内企業に就職して高度な実践技術者として活躍し、高く評価されています。 今企業は、製品の機能と競争力を高めるために、技術力、問題解決能力、人間関係力を持った人材を求めています。 本校での2年間は教員と学生との密度の濃い接触の期間であり、これらの能力が大きく育つことに繋がっています。 教員の研究分野は、ものづくりに直結するテーマを中心に企業との共同研究も行い、地域との連携も積極的に推進すると同時に、その成果を学生の教育に還元しています。

 本校のある塩田平は古代からの遺跡にその時代時代の先端技術が残り、「信州の鎌倉」あるいは「塩田は信州の学海」とも称され、豊かな文化と自然環境に恵まれています。 この豊かな教育・自然環境の中で共に学び、成長しましょう。