受験生の方へ
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文系と理系
工科系ということもあり、知能情報システム学科を志望する人はほとんどが高校で理系科目を履修しています。では、文系を選択した人には入学が難しいのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。これまでにも、文系から知能情報システム学科に入学し、卒業した人は大勢います。知能情報システム学科では、文系出身者のために数学科目を基礎から学べるよう数理リテラシの授業を設けています。また、プログラミングの才能は、数学と関連が深いように思われるかもしれませんが、意外にも文章的な能力が必要だったりします。文系出身者も、やる気さえあれば大歓迎です。
工業科と普通科
知能情報システム学科に入学する学生の工業科出身者と普通科出身者の比率は、4:6ぐらいでしょうか。高校で情報技術を学んできた学生とパソコンにあまり触れたことがなかった学生を比較してみると、入学当初は明らかにタイピングのスピードに差があります。またプログラミングの科目でも、最初は工業科出身者が普通科出身者に教えている姿がよく見られます。しかし、3ヶ月ほど過ぎてくるとほとんど差はなくなってきます。キーボードのブラインドタッチは、練習すれば1週間程度でできるようになります。パソコンにあまり触れたことが無くても、それほど心配する必要はありません。商業系、農業系からも入学実績があります。一番大切なのは、明確な目標を持って、それに向かって努力を惜しまないことです。
男子と女子
知能情報システム学科入学者の女性比率は約1割弱ですが、4学科の中で最も高くなっています。人数的には男性よりも少ないですが、明るく活発な女性は、就職においても男性を上回る実績を残しています。ここ数年は100%の就職内定率が続いています。企業の中には女性を積極採用するところもあります。一般事務職を目指す場合でも、情報技術を修得していると高く評価されるケースもあります。県外の4年制大学を卒業しても、長野県内への就職のサポートはあまり期待できません。県内就職を目指す文系女子の皆さん、情報技術を学ぶならば、本校です。
入試
推薦入試と一般入試の最近の合格者数の一覧を下に示します。知能情報システム学科は他の学科に比べ、受験者数が多いため、推薦入試志望者の定員に対する倍率が高くなってしまいます。推薦入試が不合格でも、あきらめないでください。推薦入試に不合格となり、一般入試で合格した人は大勢います。実質的な倍率は、数字よりも低いのです。また、どうしても本校に入学したいという場合は、第二志望学科を記入しておくことをお勧めします。
- 令和2年度学生 高等学校長推薦(前期・後期)入試・自己推薦
- 受験者数 31名 合格者数 22名
- 令和2年度学生 一般(前期)入試
- 受験者数 11名 合格者数 3名
- 令和2年度学生 一般(後期)入試
- 実施せず
- 令和3年度学生 高等学校長推薦(前期・中期・後期)入試・自己推薦入試
- 受験者数 27名 合格者数 14名
- 令和3年度学生 一般(前期・後期)入試
- 受験者数 21名 合格者数 10名
- 令和4年度学生 高等学校長推薦(前期・後期)入試・自己推薦入試
- 受験者数 29名 合格者数 15名
- 令和4年度学生 一般(前期)入試
- 受験者数 22名 合格者数 8名
- 令和4年度学生 一般(後期)入試
- 受験者数 3名 合格者数 0名
- 令和5年度学生 高等学校長推薦(前期・後期)入試
- 受験者数 22名 合格者数 13名
- 自己推薦は応募者なし
- 令和5年度学生 一般(前期)入試
- 受験者数 16名 合格者数 7名
- 令和5年度学生 一般(後期)入試
- 受験者数 5名 合格者数 1名
面接試験
面接試験では何をみている?
面接試験は、苦手な人が多いのではないでしょうか。「面接試験では何をみているの?」そんな疑問もあろうかと思います。そこで、我々試験官の側から見た、面接試験について少しお話しておきたいと思います。
安心してください。面接試験ではうまくしゃべれないのは、みんな同じです。試験官の威圧的な態度(決してそんなつもりはないのですが)の前では、誰でも緊張し、言おうと思って準備してきたことも忘れてしまうものです。
流暢に喋れる人が良いのか?。もちろんシステムエンジニアには、コミュニケーション能力が求められます。流暢に喋れる人は、営業的な仕事にも対応できるでしょう。でも、技術者に向いている人というのは、得てして寡黙な人が多いです。口が達者な人を求めている企業もあれば、寡黙でコツコツと仕事のできる人を求めている企業もあります。喋りが得意でないことをそれほど心配する必要もありません。ほとんどの人は、この学校を卒業する時には、しっかりと(というよりは必要最低限)喋れるようになっているはずです。ですから、面接試験では上手にしゃべれることが必須ではないのです。
では、何を見ているのか。我々試験官は、受験者がどのような人なのかを、まず知りたいと思っています。受験者が緊張してうまくしゃべられないような時には、質問の仕方を工夫して、回答を引き出そうとします。それが試験官の技量だと思っています。ただ、自分自身をなかなか見せてくれない人もいるので、苦労します。我々が期待しているのは、予め質問予想を立てて、覚えてきた優等生的な回答を聞かせてもらうことではありません。それよりも具体的な事例に基づく本音のことばの方が説得力があるのです。自分のことを自分自身がどう分析しているのか、何が得意で、何が好きで、何にこだわりを持っているのか、そしてこれからやってみたいことは何なのか。もっと具体的には、「高校時代に生徒会の役員をやって文化祭の運営に関わったが、とても良い経験になった」とか、「部活動でキャプテンとしてみんなをまとめるのに苦労した」といった経験談は、とても参考になります。そして、その経験の中で何を学び、自分がどう変わったのかを聞かせてほしいと思っています。
「好きこそものの上手なれ」という諺があります。どんなに頭が良く、テストで高得点を取れても、そのことが好きでなければ長続きはしません。少しずつこつこつと努力のできる人は、いつか成績が良いだけの人を追い越していきます。この学校に入りたいと思った人は、偏差値のことは忘れてください。本校へは、県内の通信制を含むほとんどの高校から入学した実績があります。そのことは、学力以外のことが重要であるという私達の主張を証明していると思います。企業の採用基準も次第に変わってきています。成績よりも面接試験を重視する傾向にあります。そのことは、本校の入試と共通しています。
面接試験では、正直な自分自身を見せてください。全てできる人なんていません。出来ないこと、欠点があってあたりまえです。それより大事なことは、自分自身で悩んで、この道を選んだということです。自分の好きなこと、やりたいこと、こだわりを熱く語ってくれる人を待っています。